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青森ねぶた祭

勇壮なねぶたで力強く災厄を祓う

1980年に国の重要無形民俗文化財に指定された日本の火まつり「青森のねぶた」。奈良時代に中国から渡来した「七夕祭」と、古来から津軽にあった習俗と精霊送り等の行事が一体化し、紙やろうそくの普及とともに灯籠が作られ、現在の人形、扇ねぶたになったと考えられています。歌舞伎や歴史・神話を題材にして作られるねぶたは、華麗で美しい表情、物悲しい表情、睨みをきかせた勇壮な表情とさまざまな表情で見るものを魅了します。美しく力強いねぶたの前後を埋め尽くすのは、人の背丈程もある大太鼓を始めとした鳴り物類やお囃子類と「跳人(はねと)」と呼ばれる踊り手たち。「ラッセーラー、ラッセーラー」というリズミカルな掛け声と小気味よい跳人たちの踊りによってさらに祭りを盛り上げます。5日の夜の審査によって大賞に輝いたねぶたを先頭に、入賞した6団体のねぶたが、最終日の昼に青森市内をパレードし、夜には青森港を出航、陸奥湾の沖合を運行します。まつりのフィナーレには花火大会も開催。海上に浮かぶねぶたと花火のコラボレーションも楽しめます。全国から毎年約300万人の観光客が訪れるねぶた祭りは青森の夏の代名詞です。

hoge
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ねぶた師が命を宿す

最大で高さ5m、幅9m、奥行き7mとスケールも大きく迫力満点!600~800個ほどの電球や蛍光灯を取り付けられた像は、時に台座ごと回転したり前後にうねったりと躍動感もあり見応え抜群です。この大迫力のねぶたは、ねぶた師を中心に延べ300人ほどが関わり、1年がかりで作られています。基本構造は、針金と和紙で構成された彫刻で、ねぶた師がその上に日本画の技法に基づいて、墨で輪郭を描き、色の混濁を防ぎ透過性を高める蠟引きを行い、最後に彩色を行っています。これを内部照明によって輝かせるねぶたは、まさにアートそのものです。

ねぶたの作り方

年に一度の大乱舞

華やかな「ねぶた」と並ぶ、この祭りのもうひとつ名物が「跳人(はねと)」。浴衣の裾をひざまでたくしあげ、花笠にたすきがけといった衣装で、威勢よく踊って祭りを盛りあげます。この跳人、実は当日の飛びこみ参加が自由!ねぶた祭りは見るだけでも十分に楽しいですが、参加した方が絶対楽しいお祭りです。祭りを肌で体験できるのでぜひトライしてみてください。

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