清らかな水が湧き続ける「グダリ沼」は神秘的な美しさ

8月2日～7日まで、青森市を代表する夏祭り「青森ねぶた祭」が開催されます。勇壮な大型ねぶたが街中を練り歩き、太鼓や笛のお囃子に合わせて跳人（ハネト）が「ラッセラー」のかけ声とともに乱舞する伝統の火祭りです。青森の夏は短いとも言われますが、祭りが終っても8月はまだまだ暑い日が続きます。

そこで暑さをしのぐ涼スポットとしておすすめしたいのが、「グダリ沼」です。グダリ沼は八甲田山の東に位置する田代高原、田代平放牧場の近くにある湧水池。八甲田山の伏流水がこんこんと湧き続けており、沼と名前が付いていますが遊水地からすぐ幅20mの清流になっています。せせらぎにはイワナなどが生息し、バイカモやクレソンといった水草が群生。また驚異の再生能力を持ち、刃物で切断しても再生する生物プラナリアが5種類も生息することで知られています。

透き通った水の流れに水草が揺らめく光景は、眺めているだけで心が洗われるようですが、8月にはバイカモの可憐な白い花が水面に咲き誇り、神秘的な美しさで訪れる人を魅了します。

グダリ沼へのアクセスは田代高原から徒歩20分程度、車を利用する場合は県道40号線を青森方面から十和田方面へ進み、進行方向の左側にある田代平放牧小屋の駐車場から徒歩5分程度です。周辺には約1.5㎞の「ブナ林散策道」があり、ハイキングを楽しむのもおすすめです。