東北6県プラスαの観光記事を手掛けて幾星霜。
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とうほく Diary
祭りの豆知識
山形市/まつりに欠かせない「花笠」と菅笠(すげがさ)を彩る「紅花」
2024/06/03
花笠に飾られるのは山形県民のシンボル「紅花」
花笠を彩る紅花は山形の県花でもあり、県民に広く親しまれる山形のシンボルです。開花シーズンは7月で、この時期の紅花畑は黄金色に染まります。かつて口紅や赤い染めものの原料として用いられたことから紅花の名がありますが、花弁自体は黄色です。この花弁からわずか1%だけ絞り出される紅色は、江戸時代には金と同等の価値があるとされていたそうです。
紅花の原産地は地中海沿岸やエジプト、中近東。3世紀の頃にはシルクロードを通じて日本へと伝わりました。特に最上川流域の「肥沃で水はけのよい土壌」が紅花生育にフィットし、やがて一大産地へと成長。江戸時代には「山形の紅花」が都で飛ぶように売れたといいます。
現在では品種も多様化し、染料に使用する「もがみべにばな」のほか、切花の花材として「とげなし紅花」「しろばな紅花」なども誕生しました。栽培地域の中心は村山・置賜地方など。開花の季節にはぜひ紅花畑を訪ねてみてください。
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今回のライター
ライター
吉田 美奈子