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とうほく Diary
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青森市/悠久の時に思いを馳せて。ミステリーがいっぱいの縄文遺跡の巡る旅。
2025/11/04
日本最大級のムラの遺跡へ。建物の大きさも数も規格外。
青森の誇る世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、4道県に点在する17の遺跡で構成されています。そのうち青森県は最多8つの遺跡がある東北の遺跡大国。さらに青森市には日本最大級のムラの跡「三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)」と、ストーンサークル(環状列石)で知られる「小牧野遺跡」の2つの遺跡があります。採集・漁労・狩猟で食料を調達し、集落で集団生活をしていた縄文の人々。自然を崇め、独特の精神世界のもと、多くのマツリの道具を残した彼らの、古の文化に触れる旅をご紹介します。
まず先に巡りたいのは、青森駅から車で15分ほどの場所にある日本最大級の縄文集落跡である三内丸山遺跡。ここでは常識を覆す大きな発見がありました。それは、推定500名という人々がこの集落で暮らしていたこと。ムラは大きくなればなるほど維持が大変ですので、この規模が存在できたこと自体、想定外でした。竪穴建物の跡が700以上、中には長さが32mもある集会所と思しき大型の建物の跡もありました。直径1mの丸太を6本も立てた見張り台のような巨大な建物を作っていたこともわかっています。大きなムラとして生活が継続していたことのわかる、日本最大規模の遺跡です。
隣接する縄文時遊館内にある体験工房では、ここで出土した土偶や日用品を模したさまざまなものづくりが気軽に体験できます。ミニ土偶、縄文ポシェット、編布(あんぎん)コースター、再生琥珀のペンダントなど、ワークショップメニューの豊富さに胸が躍ります。毎日5種類以上のワークショップが予約なしに体験できるので、縄文ファンにはたまりません。体験だけでも一日を楽しく過ごすことができそうです。
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今回のライター
ライター
門馬 祥子


