福島わらじまつりの舞台は、抜群の眺望が広がる市のシンボル

　福島市の中央部に位置する「信夫山」は、熊野山、羽黒山、羽山をはじめとする峰々から構成されています。毎年２月の「暁まいり」、８月の「福島わらじまつり」は、信夫山の羽黒神社に大わらじを奉納し、健脚や無病息災などを祈願する行事。今回は、福島市のシンボルとして親しまれている信夫山の楽しみ方と見どころをご紹介します。

標高275ｍ、周囲約7kmの信夫山は、春夏秋冬で表情を変える自然豊かな里山です。名前に「山」と付いていますが、正確には「残丘」という地形。周囲に比べて岩盤が硬いことから、福島盆地が陥没した際に取り残されたてできたものです。盆地の中にある「孤立した丘」のため、山の上は大パノラマが広がり、7つある展望台からはそれぞれ異なる絶景を望むことができます。

特に、西側にある「烏ヶ崎展望台」は人気のスポット。福島の市街地が一望でき、遠くには吾妻連峰や安達太良連峰、吾妻小富士といった雄大な山々の姿も。日中のみならず日没以降の眺めも素晴らしく、視界が広いため見ごたえのある夜景が鑑賞できます。

また、東側の眺望が楽しめる「第二展望台」は、駐車場から近く、多彩な遊具を備えた公園や東屋が整備されているため、ファミリー層も多く訪れる場所です。眼下には福島競馬場、東側には市街地が見え、こちらも美しい夜景が楽しめます。