スタートから今年で50年！今や盛岡の定番観光スポットに

盛岡駅から徒歩約7分。盛岡さんさ踊りのパレード会場などとなる盛岡市中央通からは西側の位置に、地域の人に愛される材木町商店街があります。歩道が御影石で整備され、生活雑貨店や飲食店などが軒を連ねるこの通りが、特に活気にあふれるのは、4～11月の土曜夕方。商店街が歩行者天国になり、屋台メニューやドリンク、新鮮な産直野菜などを販売する露店が通りを埋め尽くします。今年も4月6日からスタートした盛岡名物の「よ市」です。

その始まりは1974年（昭和49年）。郊外型のショッピングセンターが増え、人通りが少なくなった地域を再び盛り上げようと、商店街の青年部が発案しました。目指したのは、対面販売でお客さんとコミュニケーションを取り、笑顔あふれるまちをつくること。よ市の「よ」には、「萬（いろいろと多種にわたる）」「余（余るほど豊富な）」「良（良い品物を）」「与（お客様に提供し）」「喜（満足していただく）」という願いが込められています。

スタート当時は、野菜や果物、お菓子、生花などをメインに販売していたため、主に地元の人が食料品や日用品を求めて訪れる場所でしたが、次第に海産物、クラフトビールやワイン、お惣菜など、扱う商品のジャンルが増え、若者や県外客も多く訪れる観光スポットになりました。