ときめく、とうほく【東北六市の観光Webメディア】

とうほく Diary

まつりゆかりの地

山形市/「山形花笠まつり」を昼から楽しむおすすめの過ごし方

2024/07/01

山形市/「山形花笠まつり」を昼から楽しむおすすめの過ごし方

大正ロマンあふれる名建築・山形県郷土館『文翔館』を見学

山形市の暑い夏をさらに熱くするのが、8月5日~7日に開催される「山形花笠まつり」。「ヤッショ、マカショ」の掛け声と花笠太鼓のリズムに合わせて、紅花をあしらった花笠を手にした踊り手たちが花笠音頭を踊りながら市中心部の800mをパレードする夏の風物詩です。

花笠まつりは夜に開催されますが、昼は何をして過ごそうかな? と迷っているなら、パレードのゴール地点でもある山形県郷土館『文翔館』を見学してはいかがでしょうか。文翔館は1916(大正5)年に建てられたイギリス・ルネサンス様式を基調としたレンガ造りの建物で、1975(昭和50)年まで県庁舎および県会議事堂として使用されていました。1984(昭和59)年には国の重要文化財に指定され、その後10年の歳月をかけて復元工事が行われました。現在は無料公開されており、山形県の歴史と暮らしを伝える展示コーナーや復元工事について紹介する映像ホール、ギャラリー、会議室、カフェなどに利用されています。

旧県庁舎は、外壁は石貼り、屋根は玄昌石スレート葺きの威風堂々とした佇まい。中央の時計塔は、国内で現在も稼働している塔時計の中では札幌の時計台に次いで2番目に古く、現在も5日に一度、時計職人が振り子を動かす分銅を手動で巻き上げています。

館内に一歩足を踏み入れると、大正ロマンあふれる建築意匠がずらり。大理石の柱とアーチのある「中央階段」は手すりの装飾が見事。踊り場のステンドグラスには月桂樹の輪飾りがデザインされており、外の景色が波打つように見えるガラス窓も建築当時のものです。辞令交付や訓示などを行っていた「正庁」はシャンデリアの美しさもさることながら、天井に施された漆喰装飾の緻密さに驚かされます。漆喰装飾は貴賓室、知事官房室などにも施されていますので、見学の際は隅々まで注目を。なお、漆喰装飾の中に紅花やさくらんぼなど山形県の特産品が隠れていますので、ぜひ探してみてください。

山形市/「山形花笠まつり」を昼から楽しむおすすめの過ごし方
  • 1
  • 2

スポット詳細情報

今回のライター

ライター

金 奈美恵

東北をフィールドに観光、グルメ、レジャー、ライフスタイル、ビジネスなど幅広いジャンルを取材。
神社仏閣と温泉が好きです。