約10万本が咲き誇る草生津川沿いの「コスモスロード」

熟練の差し手による竿燈妙技が場を沸かせ、熱気に包まれた秋田の夏の風物詩「秋田竿燈まつり」。あの日の余韻を楽しみながら、季節は少しずつ夏から秋へ。秋田市内をぶらりと散歩して、季節の移ろいを感じてはいかがでしょうか。

秋田市内を流れる草生津川の左岸には、9月上旬頃からコスモスの花が咲き始めます。毎年種を撒き大切に育てているのは、自然・環境共生の地域づくりをテーマに掲げ活動するNPO「花と風のまち・ネット」。草生津川の水辺環境改善の一環として、平成15年、堤防の一部にコスモスを移植したことが始まりです。この活動が反響を呼び、流域の町内会を始め多くの市民が参加するように。「コスモスロード」と名付けられ、規模も徐々に拡大するなど、今では秋田市の名所の一つに挙げられています。

延べ0.9kmの川沿いに咲き誇るコスモスは、その数なんと約10万本。一般的になじみの深い品種「センセーション」をはじめ、「オレンジフレア」、「キャンパスエロー」など、さまざまな品種が一帯を覆います。見ごろは９月中旬から。10月下旬まで可憐な花を楽しむことができます。