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癒やしの涼

山形市/夏の蔵王テラス、山寺で感動的な絶景に出会う

2023/08/01

山形市/夏の蔵王テラス、山寺で感動的な絶景に出会う

松尾芭蕉も訪れた蝉しぐれ降る山寺でいにしえに思いを馳せる

「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」。松尾芭蕉「奥の細道」で有名なこの一句は宝珠山立石寺、通称「山寺」を参詣した際に詠んだ句です。山寺は貞観2(860)年、慈覚大師円仁が創建したとされる天台宗の古刹で、東北を代表する霊山の一つ。山全体が寺になっており、約33万坪の境内に大小30余りの堂塔が点在しています。

訪れたらまずは正面の「根本中堂」に参詣を。ブナの建造物としては日本最古を誇り、国指定重要文化財になっています。入り口に鎮座する布袋尊は、体を撫でると願い事が叶うといわれています。

JR仙山線山寺駅から参道入り口までは徒歩5分ほど。登山の装備は不要ですが、歩きやすい靴を履くことをおすすめします。

山形市/夏の蔵王テラス、山寺で感動的な絶景に出会う

山寺といえば、山門から続く1015段の石段が有名です。山頂付近にある「奥の院」や「五大堂」まで自然に沿って参道が造られており、石段を上るごとに煩悩が消えるといわれています。途中にはベンチや休み処もありますので、無理のないペースで上りましょう。

頂上では絶景が待っています。断崖に突き出すように立つ五大堂からは、緑豊かな里山の風景を一望できます。都会ではうるさい蝉しぐれも、ここではすてきなBGMになるはず。芭蕉が詠んだ一句に思いを馳せながら、絶景に浸ってみてください。

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スポット詳細情報

今回のライター

ライター

金 奈美江

東北をフィールドに観光、グルメ、レジャー、ライフスタイル、ビジネスなど幅広いジャンルを取材。
神社仏閣と温泉が好きです。