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とうほく Diary
夏グルメ
秋田市/暑い毎日に涼を感じる「稲庭うどん」と「ババヘラアイス」
2023/07/12
手作業で生まれる、つるつるシコシコの「稲庭うどん」
香川県の讃岐うどん、群馬県の水沢うどんと共に、「日本三大うどん」に名を連ねる「稲庭うどん」は、秋田県湯沢市で作られている秋田の郷土料理です。つるつるした舌触りと、なめらかな喉ごしを持ち、暑く食欲がないときでもするすると喉を通ります。
誕生したのは約350年前の江戸時代初期。地元産の良質な小麦と清らかな水を使い、独自の製法で作られた干しうどんは、秋田藩主・佐竹公にも献上されるほど評判を呼びました。現在も湯沢市には、その伝統を受け継ぎ、ほとんどの工程を手作業で行ううどん店が点在しています。
稲庭うどんの原料は、小麦粉、水、塩のみ。練りと熟成を繰り返し、ひも状になった生地を棒に掛ける「手綯い」や麺を平たくする「つぶし」を経て、さらに熟成、乾燥の工程へ。これら一つ一つが、つるんとした口当たりと心地よいコシを生む大切な作業。完成までには3~4日間もの時間を要します。茹でたての麺は乳白色でつやがあり、見た目通りの上品な味わいです。
湯沢市で丁寧に作られた稲庭うどんは、秋田市内の飲食店でも味わうことができます。店によってアレンジメニューもあるので、試してみてはいかがでしょうか。
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今回のライター
ライター
関東 博子