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とうほく Diary
街歩き
秋田市/歴史が薫る大町・通町・寺町を歩いてめぐる小さな旅へ
2023/07/10
明治・大正・昭和初期のレトロ建築を愛でる
まち歩きが気持ちよい季節、城下町の歴史と文化が息づく秋田市のまちを歩く小さな旅へ出かけてみませんか?
秋田市は、初代秋田藩主・佐竹義宣が築いた久保田城(現千秋公園)とその城下町を中心に発展した都市です。城下は、城の南側に侍たちが住む「内町」、旭川を挟んで町人たちが住む「外町」、その西側に寺院が立ち並ぶ「寺町」で形成されました。外町の中でもいち早く整備された大町には商人たちが移り住み、近代以降も経済の中心地として繁栄しました。「通町」は久保田城へ通じる交通の要所として多くの人々が行き交い、大町とともに商人町として繁栄しました。
現在の大町、通町周辺には、「秋田市立赤れんが郷土館(旧秋田銀行本店)」をはじめ明治・大正・昭和初期に建てられた歴史的建築物が数多く残っており、まちを歩くだけで歴史を感じることができます。
その中の一つ、「秋田市まちなか観光案内所」は明治34(1901)年、現在の大町6丁目に建てられた県内初の百貨店「旧大島商会店舗」を移築・再現したもの。レンガと正面アーチや隅石に使われた男鹿石とのコントラストが美しく、明治の洋風建築物として国指定登録有形文化財になっています。施設内には市内や県内各地の観光パンフレットが用意されており、観光案内のほか無料休憩所として気軽に利用することができます。
ぶらりと歩くだけでも十分に歴史を体感できますが、ボランティアガイドが案内する「秋田市観光案内人」を利用すれば理解が深まり、まち歩きがいっそう楽しくなるはずです。秋田市観光案内人の利用は、希望日の前日までに秋田観光コンベンション協会または秋田市観光案内所へお申し込みください。
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スポット詳細情報
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今回のライター
ライター
関東 博子