夏野菜・枝豆を使った仙台スイーツの代表格「ずんだ餅」

夏が旬の枝豆を茹でてすりつぶし、砂糖や塩を加えて餡に仕立てる「ずんだ」は、仙台をはじめ東北各地で食されている郷土料理です。その特徴は、枝豆の香ばしさと優しい甘さ。餡をたっぷりと餅にまぶした「ずんだ餅」は、仙台名物としても人気です。

ずんだという名前は、豆を潰すという意味の「豆打（ずだ）」がずんだになったという由来のほかに、甚太という百姓が作った餅を「甚太餅」と呼びそれが訛った説、仙台藩藩主・伊達政宗公が陣中で枝豆を陣太刀の柄で潰し食べた説など、諸説存在します。

宮城県は、粘りやコシが強く、食味もいいもち米「みやこがね」の産地。ふっくらなめらかな餅にずんだ餡を絡めれば、仙台ならではの一品に。旬の枝豆なら青々しい香りが楽しめます。