全国から花見客が訪れる、日本でも指折りの花見スポット

春を迎えると福島市でも、姿かたちの異なる花があちこちで咲き始めます。そんな花の名所をめぐるスポットを「ふくしま花回廊」と命名し、春の福島を楽しむ趣向として用意しました。ここでは日を追うごとに色鮮やかになるスポットから、特に桜へ焦点を当ててご紹介します。

まずひとつめは「花見山公園」です。花卉（かき）農家が生産圃（ほ）場を「自分たちだけで楽しむのはもったいない」と一般開放したことで知られ、桜以外にもレンギョウやハナモモといった花々の競演が楽しめる花見スポットです。またトレッキングコースとしても人気で、園内には30分・45分・60分の3コースが用意されています。コース分岐点にはふくしま花案内人の方々が立ち、おすすめビュースポットや見所を伝授してくれるというお楽しみも。「桜に見とれて歩くうち、気が付けばもう頂上」という、幸せなトレッキングをぜひ体験あれ。

次にご紹介するのが「信夫山（しのぶやま）」。市の中心部にちょこんと座っているようにそびえる、福島市のシンボルです。厳密には熊野山・羽黒山・羽山の三山からなる丘陵で、古来より「御山（おやま）」として信仰の対象とされてきました。山全体に植栽された桜は、ソメイヨシノやヤマザクラなどその数約2000本にも及びます。特に南麓に位置する「信夫山公園」には300本が集まっていて、例年シーズンには花見客が集います。