全国でも指折りの見事な石垣と桜との競演

趣きある一本桜の次は、視界一杯に広がる桜の名所をご紹介します。

市内中心部にある盛岡城跡は現在「岩手公園」として整備され、250本のソメイヨシノが植栽されています。盛岡城跡はかつて不来方城（こずかたじょう）とも呼ばれた、盛岡藩南部氏20万石の居城があった場所。要害の地である北上川と中津川の合流地点にあった丘陵地を利用して築かれ、今なお残る桃山形式の石垣美から、会津、白河とともに東北三名城の一つに数えられています。

桜の開花時期はその美しい風景を写真に収めようと多くの人が集い、手に手にスマホを構えます。特に人気なのは「石垣と桜の鮮やかなコントラスト」をワンフレームにおさめたアングルですが、ほかにも「本丸付近の高台から見下ろす桜」など、趣向の異なる見どころがたくさんあります。ぜひ園内で「お気に入りのアングル」を探してみましょう。例年4月上旬から5月上旬まで開催される「盛岡さくらまつり」の期間中は、ぼんぼりを灯して桜をライトアップし、いつもとは一味違う風景を演出します。

ぜひ一度、桜色に染まる盛岡を訪ねてみてはいかがですか？