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盛岡市/「最北端の天然記念物」の花ほころぶ春がやってきた

2023/06/13

盛岡市/「最北端の天然記念物」の花ほころぶ春がやってきた

その樹姿に感銘を受ける古木の一本桜

「お花見」といえば、一般的に満開の桜が一帯を覆いつくす風景をイメージするのではないでしょうか。しかし古木の一本桜をじっくりと鑑賞するのも風情があるもの。ここでは盛岡市を代表する一本桜「石割桜」について紹介します。

石割桜が観られるのは盛岡地方裁判所の敷地内。周囲21mの巨大な岩の割れ目から突き出た、樹高11.0m、根回り4.3mの古木です。エドヒガンザクラという品種で、樹齢350~400年にも及ぶ、とても長寿な桜です。ちなみに、桜といえばソメイヨシノが代表的な品種ですが、その寿命は60年前後なのだとか。長い年月をかけて岩の間から幹や枝を伸ばし、美しい花を咲かせるその姿には人生訓のようなものを感じますね。

大正12年(1923)には国の天然記念物に指定されていますが、実は桜が国の天然記念物になっているのは、ここ盛岡が日本最北端です。ほかにも市内では、龍谷寺(りゅうこくじ)の「モリオカシダレ」も国の天然記念物に指定されていて、開花時期には「最北端の天然記念物」を一度に2つも観ることのできる贅沢が味わえます。

例年の見頃は4月上旬から中旬にかけて。その美しくも力強い姿に会いに行ってみましょう。

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スポット詳細情報

今回のライター

ライター

吉田 美奈子

東北6県プラスαの観光記事を手掛けて幾星霜。
最近のマイブームは機械編みで、教室にも通い始めました。