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雪解け

青森市/雪解けの八甲田連峰で春を感じ、「雪むろりんご」で春を味わう

2023/03/10

青森市/雪解けの八甲田連峰で春を感じ、「雪むろりんご」で春を味わう

雪の中で甘みを増した「雪むろりんご」は希少な春の味覚

春の味覚と聞いて思い浮かべるのは何ですか? 実は、青森ではりんごが春の味覚の一つになっています。

全国のりんご生産量の約60%を占める青森県。秋に収穫されたりんごは冷蔵貯蔵や「CA貯蔵」により、一年を通して出荷されます。CA貯蔵(Controlled Atmosphere Storage)とは、酸素・二酸化炭素・窒素・温度・湿度を調整してりんごの呼吸を抑え、鮮度を保ったまま貯蔵する技術です。

一年中食べられるりんごですが、春先にしか出回らないのが「雪むろりんご」です。冬の間、雪の中に埋めて熟成させる「雪むろりんご」は、もぎたてのようなみずみずしさと凝縮した甘みを楽しめるのが特徴です。雪室は温度0℃、湿度90%以上を一定に保ち、冷蔵庫がなかった時代に野菜を保存する方法として使われてきた昔ながらの保存方法です。鮮度を保つだけでなく、凍らないように野菜自身が糖分を蓄えるため甘みが増すといわれています。

青森市浪岡にある「道の駅なみおか アップルヒル」では、毎年1月上旬に浪岡産りんごを雪室に貯蔵。約2ヵ月間熟成させた後、3月上旬に雪の中から掘り出して販売しています。雪室でじっくり甘みを蓄えた「雪むろりんご」は人気が高く、毎年販売日には行列ができるほど。今年の発売日をチェックして、希少な春の味覚を味わってみてください。

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今回のライター

ライター

金 奈美江

東北をフィールドに観光、グルメ、レジャー、ライフスタイル、ビジネスなど幅広いジャンルを取材。
神社仏閣と温泉が好きです。