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とうほく Diary
至高の酒
福島市/地元に根差す福島市唯一の造り酒屋「金水晶酒造店」
2023/02/09
水、米、人に恵まれた酒造り
豊かな自然に彩られ、数多くの史跡・文化財が残る福島市松川地区。江戸時代、ここには「八丁目宿」があり、奥州街道、米沢街道、相馬街道に分岐する宿場町として多くの人で賑わっていました。現在この地で酒造りをしている「金水晶酒造店」は、福島市唯一の酒蔵。かつて八丁目宿で旅籠を営んでいましたが、初代の金次郎氏が明治28年に酒造りをはじめて以来、120年以上にわたりその歴史と伝統を受け継いでいます。看板商品の「金水晶」は、全国新酒鑑評会で幾度となく金賞に輝いているほか、数々のコンクールや鑑評会で高い評価を得ています。
その昔、蔵の近くには金山があり、そこに湧いた名水は水晶沢に流れていました。「金水晶」の名前は、その沢の水で造ったお酒であることを意味します。水はもちろん、福島県産の酒造好適米「夢の香」を使い、地元出身の杜氏と蔵人が丹精込めて醸すなど、地域に根差した酒造りが「金水晶酒造店」のポリシー。出来上がった「金水晶」は、香りや味わいが美しく、さわやかな飲み口が特徴です。
創業120年の節目には、「福島の誇りを伝える酒を造る」という決意のもと、「金水晶」のラベルを一新しました。▲が金、横向きになった2つの▲が水、●が日と、漢字のシルエットを記号で表した遊び心のあるロゴマークが印象的です。
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今回のライター
ライター
関東 博子