東北6県プラスαの観光記事を手掛けて幾星霜。
最近のマイブームは機械編みで、教室にも通い始めました。
とうほく Diary
秋の絶景
仙台市/瑞鳳殿 桃山文化のきらびやかな意匠をほどこした政宗公の墓所
2022/09/30
桃山時代の意匠と色づくモミジとのコラボレーション
桃山文化の影響を色濃く残す史跡として、焼失前は国宝にも指定されていた瑞鳳殿。「平成の大改修」を経て、往時の佇まいが今に再現されています。本殿を彩る鳳凰や飛天、獅子などの飾り彫刻は、まさにきらびやかのひとこと。さらに植物や蝶などのモチーフを彩った装飾には、海外からの影響もうかがえます。
境内には「伊達家の石高(こくだか)を表現した」とされる62段の石段や、重臣が奉納した石灯籠、戊辰関係の碑等の遺構が保存され、市内屈指の史跡とされています。
長年この地は「伊達家の霊域」として無許可で踏み入ることのできない禁断の地であったことが幸いし、藩政時代の自然環境がそのまま維持されてきました。モミジの錦繍と江戸時代の風景を見てきた老杉の緑、そして極彩色の瑞鳳殿とのコラボレーションは、まさに秋だけのお楽しみです。2022年11月18日~27日の夕方には紅葉や竹林などをライトアップ。あわせて期間中の土・日曜、祝日は開館時間を1時間延長し、表参道や境内敷地内で、それぞれ灯りの演出が行われます。
今年の秋はぜひ遊びに行ってはいかがでしょうか。
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今回のライター
ライター
吉田 美奈子