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秋の絶景

盛岡市/南昌荘 床に映る“床もみじ”は明治レトロな邸宅ならではのお楽しみ

2022/09/30

盛岡市/南昌荘 床に映る“床もみじ”は明治レトロな邸宅ならではのお楽しみ

鮮やかな紅葉を建物の外からも、中からも楽しむ

盛岡市の中心部に明治のモダンな雰囲気の中、紅葉を楽しめるスポットがあります。それがここ「南昌荘(なんしょうそう)」。1885年(明治18年)に、盛岡出身の実業家・瀬川安五郎が建てた邸宅です。邸の主はその後130年の間に、第五代盛岡市長を勤めた大矢馬太郎、盛岡銀行の実質経営者であった金田一勝定、呉服卸商の赤澤多兵衛と変遷し、現在の所有はいわて生活協同組合となっています。

南昌荘はその建物の見事さももちろんですが、庭園もまた初代主・瀬川が数年かけて完成させたという“力作”。池の周囲を一周しながら観賞する「池泉廻遊式(ちせんかいゆうしき)」の造りで、約40本のヤマモミジを中心に、紅葉する樹木50本ほどが姿良く植えられています。紅葉の進みは、寒気にさらされにくい立地もあって比較的ゆっくりとしたペース。庭全体が鮮やかな赤や黄色に染まる11月上旬のピークをはさみ、トータル1ヶ月間ほど楽しむことができます。

盛岡市/南昌荘 床に映る“床もみじ”は明治レトロな邸宅ならではのお楽しみ

ここの紅葉美は、庭園だけにとどまりません。建物のレトロな設えをフレームにして、ガラス戸越しに眺める錦繍もお楽しみのひとつ。特に東側と南側の二面が大きなガラス戸になっている「板の間」では、磨き込まれた床板に色鮮やかな紅葉が映り込む「床もみじ」も楽しむことができます。あわせて紅葉時期の11/9(水)~13(日)16:30~19:30には庭園のライトアップを実施。あでやかに色づいた木々の葉が夕闇に浮かび上がる様子は、神秘的な空気を漂わせます。

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スポット詳細情報

今回のライター

ライター

吉田 美奈子

東北6県プラスαの観光記事を手掛けて幾星霜。
最近のマイブームは機械編みで、教室にも通い始めました。