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とうほく Diary

秋の絶景

盛岡市/南昌荘 床に映る“床もみじ”は明治レトロな邸宅ならではのお楽しみ

2022/09/30

盛岡市/南昌荘 床に映る“床もみじ”は明治レトロな邸宅ならではのお楽しみ

「残したい」という人々の思いが邸宅の危機を救った

南昌荘はかつて、消失の危機にさらされたことがありました。大手ディベロッパーがここの土地を買収し、マンションを建てるという計画が持ち上がったのです。しかし「この庭園を失うのは市の損失だ」と考えた盛岡市民生活協同組合が、1987年に組合員の共同所有物として購入を決意。その後、後身となるいわて生活協同組合が維持管理を引き継ぎ、2000年に一般公開をスタートさせたといいます。今では建物の趣ある佇まいや庭園の美しさが広く評判となり、映画の撮影や結婚式のロケーションフォトなどで活用されるまでになりました。

少し足を伸ばせばモミジ・カエデなど400本以上の木々が赤や黄に色づく紅葉の名所「盛岡城址公園」や、東京駅の設計で知られる辰野金吾が手掛けた「岩手銀行レンガ館」もすぐそこ。この秋は紅葉と明治レトロの取り合わせを味わう街歩きを、楽しんでみるのはいかがでしょうか。

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今回のライター

ライター

吉田 美奈子

東北6県プラスαの観光記事を手掛けて幾星霜。
最近のマイブームは機械編みで、教室にも通い始めました。