世界的にその名を知られる「ダリアの神様」

もともとこの園は、ダリアの個人育種家であった鷲澤幸治さんが40歳のときに一念発起してオープンさせたもの。鷲澤さんは会社員時代に仕事で訪れたバンクーバーでダリアと出会い、その魅力に取り憑かれたように独学でダリアの育種をはじめました。そして1995年、それまでダリアにはなかった深みのあるワインレッドカラーの品種「黒蝶」を生み出し、その名を世に知らしめます。以後も意欲的に育種を行い、2004年度の「国際ダリアショー」で、日本人初の外国部門グランプリに選出されるなど、多くの栄誉も手にしました。ちなみに現在国内で流通しているダリアの約7割が、鷲澤さんの手によるものだそうです。かつては利用用途が限定されていたダリアですが、多くの美しい品種が世に送り出されたことで、今では人気の花材としてすっかりメジャーな存在になりました。現在は幸治さんの次男である康二さんもダリア育種家となり、園長として運営を担っています。親子ふたりのストーリーはテレビ番組でも紹介され話題となったので、もしかしたらご存知の方も多いかも知れません。

園の周りには、秋田市雄和観光交流館「Villaフローラ」やジェラート専門店「GELATERIA yuwa」など、飲食やお土産向けスポットもあり、一日かけて味わえるほどの楽しみもいっぱいです。この秋はぜひ、紅葉とダリアの競演をお楽しみください。