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とうほく Diary
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青森市/悠久の時に思いを馳せて。ミステリーがいっぱいの縄文遺跡の巡る旅。
2025/11/04
ミステリアスな遺跡で、マツリを重んじた縄文の精神文化に触れる。
一方、青森市の街並みが見渡せる高い山のふもとにある「小牧野遺跡」。ここは、三内丸山遺跡の次の時期に作られたストーンサークルを主体とする 遺跡です。特徴は、直径55mを誇る日本最大級のストーンサークル(環状列石)で、主に埋葬、マツリや儀式のための場所と考えられています。ストーンサークルは同じ時代の遺跡にも多く見られますが、小牧野遺跡は石の配列が独特です。ストーンサークルの多くは石を平面的に並べますが、小牧野配列では楕円形の石と平らな石を組み合わせて石垣のように立体的に並べられています。
ここで使われている楕円形の石は、500m以上離れた川から運んできたと考えられていますが、具体的にどのような方法で約2,900個の石を小高い丘まで運んだのか、その謎は現在も解明されていないのだとか。気の遠くなるような骨の折れる工事を、なぜ、どのように行なったのか。遠く悠久の時に思いを馳せることが、縄文の精神世界に触れるきっかけになりそうです。
併設の『縄文の学び舎・小牧野館』では、発掘調査体験やストーンサークルの組立てコーナー、土器パズルなど楽しい展示がもりだくさん。土偶の目をかたどったサングラス、土偶のぬいぐるみ風ポシェットなど、縄文愛あふれる面白かわいいミュージアムグッズも揃っており、縄文の旅の思い出を楽しく演出してくれます。
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今回のライター
ライター
門馬 祥子


