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とうほく Diary
冬の暮らし
福島市/冷えた体もすぐにぽかぽか。飯坂温泉の「熱い湯」めぐり
2025/02/04
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熱さこそ温泉の醍醐味! 地元民が愛する公衆浴場
寒い季節に恋しくなるのが温泉。リラックスして芯から温まれば、心も体もぽかぽかに。東北には個性的な名湯が数多く存在しますが、その中でも福島市の飯坂温泉は、ある特徴で話題を集めています。それが、源泉の温度。温泉郷にある8つの公衆浴場は、浴槽に注ぐ湯口の温度がなんと約45℃から70℃! 公衆浴場の湯口の温度を比較した「飯坂温泉公衆浴場 熱さ番付」なるものが発表されるほどです。地元の人曰く、「熱くない温泉は入った気がしない」のだとか。今回は、8ヶ所の中から3つの公衆浴場をご紹介します。
比較的初心者向けの熱さで、観光客も多く訪れる公衆浴場が「鯖湖湯(さばこゆ)」。2024年冬の番付では東の小結に位置づけられています。8つのうち一番温度の低い温泉ですが、それでも47.4℃。こちらは飯坂温泉でもっとも古く、以前は日本最古の木造建築公衆浴場としても有名でしたが、老朽化のため1993年に改築されました。御影石の湯船や開放感のある高い天井など、明治時代の浴場を再現した趣ある造りも魅力です。
続いてご紹介する「波来湯(はこゆ)」は、湯口の温度が49.6℃もあり、東の関脇に格付けられています。開湯から1200年以上の歴史を誇る湯で、太鼓やぐらが目印の建物は2011年に改築されたもの。地下1階に浴場があり、男女ともに源泉かけ流しの「熱い湯」、適温に調整された「温い湯」と、2つの浴槽が設けられています。地元の人が好む熱い湯に挑戦しつつ、温湯でまったりするのもおすすめです。
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今回のライター
ライター
関東 博子