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冬祭り

秋田市/奉納者が境内で勇ましく先陣を争う「三吉梵天祭」

2024/12/01

秋田市/奉納者が境内で勇ましく先陣を争う「三吉梵天祭」

各参加団体が彩り鮮やか瑠な梵天をかかげる

「三吉梵天祭」は、例年1月17日に秋田市広面地区の「太平山三吉神社」で行われる伝統行事。地元の町内会や小中学校などが参加し、1年の無病息災や五穀豊じょうを祈願するとともに、長さ3メートルほどの梵天(ぼんでん)を神社に奉納します。

「梵天」は神様が降りる依代(よりしろ)であり、同時に町内を祓い清める神聖な祭具でもあります。かつては御幣(ごへい)や小さな稲穂の形をした素朴なものでしたが、三吉信仰の高まりとともに奉納本数や拝観者が増加し、梵天もより華やかさを増していきました。 現在は、長い棒に竹カゴをかけ、色彩豊かな布や錦で飾り付けたものが一般的です。先端部分から“ほうずき”、鉢巻、本体となっていて、そこに御幣や三角守りが付いています。

そのほかにも御幣や稲穂・銭を下げた古くからの形を踏襲するものや、折鶴など特色のあるものなど、参加団体ごとにさまざまな形の梵天が奉納されています。

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今回のライター

ライター

吉田 美奈子

東北6県プラスαの観光記事を手掛けて幾星霜。
最近のマイブームは機械編みで、教室にも通い始めました。