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とうほく Diary

隠れた紅葉スポット

山形市/街なかで紅葉散歩「専称寺の大イチョウ」「もみじ公園」

2024/10/01

山形市/街なかで紅葉散歩「専称寺の大イチョウ」「もみじ公園」

最上義光の次女・駒姫の菩提寺にそびえ立つ黄金色の大イチョウ

山形市で紅葉狩りといえば山寺や蔵王が有名ですが、今回は散歩気分で出かけられる街なかの紅葉スポット2カ所をご紹介します。

まずは、緑町にある「専称寺(せんしょうじ)の大イチョウ」。専称寺は山形藩初代藩主最上義光の次女・駒姫の菩提寺で、豊臣秀吉の命によりわずか15歳で非業の死を遂げた駒姫の菩提を弔うために、義光が天童から山形に移し、その後、慶長3(1598)年に現在地に移して伽藍を建立しました。現在の伽藍は元禄16(1703)年に建立されたもので、寺院建築として市内最大規模を誇り、屋根の四隅には伝説の名工・左甚五郎作と伝わる力士像が配置されています。広い境内には、駒姫の五輪塔や義光が参拝の際に馬をつないだとされる「駒つなぎの桜」が残されており、歴史を今に伝えています。

市の天然記念物に指定されている大イチョウは、山門をくぐると右側にそびえ立っています。別名「雪降り銀杏」とも呼ばれ、地域の人々は「葉が散った後に降る雪は根雪になる」との大イチョウを冬支度の目安にしてきたそうです。

樹齢は定かではありませんが、幹周6.5mほどの太い幹にこんもりと枝葉が生い茂り、秋には見事な黄葉を見せてくれます。見頃は例年11月中旬~下旬。落葉が始まって地面が黄金色のじゅうたんのようになる光景もロマンティックです。

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今回のライター

ライター

金 奈美恵

東北をフィールドに観光、グルメ、レジャー、ライフスタイル、ビジネスなど幅広いジャンルを取材。
神社仏閣と温泉が好きです。