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とうほく Diary
隠れた紅葉スポット
盛岡市/紅葉に染まる盛岡市中央公民館・旧南部氏別邸庭園
2024/09/01
燃えるような真っ赤なモミジがお出迎え
盛岡市の紅葉スポットといえば「盛岡城跡公園」や「南昌荘」が有名ですが、「盛岡市中央公民館」敷地内にある日本庭園「旧南部氏別邸庭園」は地元で人気の紅葉スポットです。
庭園の歴史は古く、江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられ、その後、代々の藩主の別邸地として御殿や庭園が整備されました。明治維新後は、建物が取り払われ庭園も荒廃しましたが、明治41(1908)年に華族となった旧盛岡藩主南部家の別邸として建物が新築され、庭園も新たに整備されました。現在も残る「旧南部家別邸主屋」は国登録有形文化財、庭園は国の登録記念物(名勝)になっています。
庭園は隣接する愛宕山(標高196m)を借景とする池泉回遊式庭園で、面積は約1万平方メートル。3つの中島が浮かぶ池を中心に造られており、アカマツ、ヤマモミジ、サクラ、ツツジ、カエデ、アジサイなどさまざまな樹木が四季折々の表情を見せてくれます。中でも紅葉の季節になると、池を囲むように植えられたヤマモミジが燃えるような深紅に染まり、訪れる人を魅了します。風のない日は水面に映る「逆さモミジ」も楽しめます。
園内にはモミジがトンネルのようになっている場所がありますので、ぜひ散策してみてください。紅葉の終盤になってくると落ち葉が足元を埋め尽くし、モミジのレッドカーペットを歩くことができます。紅葉の見頃は例年10月下旬~11月上旬。色づき始めから落葉まで、刻々移ろう一期一会の紅葉をご堪能ください。
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スポット詳細情報
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今回のライター
ライター
金 奈美恵