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仙台市/市民の食卓を支えて80年。仙台朝市で見つける四季の旬と食文化

2024/08/01

仙台市/市民の食卓を支えて80年。仙台朝市で見つける四季の旬と食文化
(公財)仙台観光国際協会

通りにひしめく個性的な専門店。お店の人との交流が市場の醍醐味

 ショッピングビルやオフィスビルが立ち並び、多くの人が往来する仙台駅前エリアに、昔ながらの風情を残しつつ、市民の暮らしに寄り添う場所があります。“仙台の台所”として親しまれている「仙台朝市」です。東西に伸びる約100mの路地を歩くと、通り沿いのみならず建物の奥にも店がびっしり。季節の野菜や果物が並ぶ青果店、鮮度抜群の魚介を扱う鮮魚店、さらに精肉店や総菜店、飲食店…と、さまざまなジャンルの約60店舗が軒を連ね、専門店ならではの目利きで仕入れた品物や手作りの味が店頭を彩ります。

仙台朝市の誕生は、終戦を迎えた昭和20年。空襲で焼け野原となった仙台駅前で開かれた通称「青空市場」が始まりです。そこにはたくさんの露店が並び、多くの人が物資を求めて訪れました。昭和40年代半ばまでは露地売りだった市場も、時代の流れとともに整備され、今では市民のみならず、日本全国、そして海外からも人が訪れる観光名所の一つに。市場の活気や対面販売ならではの温かな交流は昔と変わらず、約80年もの間この場所で仙台市民の食卓を支えています。

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今回のライター

ライター

金 奈美恵

東北をフィールドに観光、グルメ、レジャー、ライフスタイル、ビジネスなど幅広いジャンルを取材。
神社仏閣と温泉が好きです。