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仙台市/「仙台七夕まつり」に織姫を祀る神社へ参拝しよう

2024/07/01

仙台市/「仙台七夕まつり」に織姫を祀る神社へ参拝しよう

『藤坂神社』で仙台の歴史に思いを馳せる

仙台の夏の風物詩「仙台七夕まつり」が8月6日~8日に開催されます。仙台藩祖伊達政宗公の時代から続く伝統行事で、街中が色鮮やかな七夕飾りで彩られます。なかでも仙台駅前から一番町へ続くアーケード街では、長さ10m以上の竹を使用した絢爛豪華な七夕飾りが通りを埋め尽くし、訪れる人の目を喜ばせます。

七夕行事の起源は古代中国。七夕伝説の織姫星にあやかり、機織りや裁縫の上達を祈願する行事「乞巧奠(きっこうでん)」が始まりとされています。日本へは平安時代に伝来し宮中行事として行われていましたが、江戸時代になると庶民の間にも広まり、全国的に行われるようになったといいます。伊達政宗公は女性の技芸上達を願うこの七夕行事を推奨したとされ、戦禍による中断、コロナ禍による中止を挟みながらも受け継がれてきました。

七夕まつりのルーツを知ったところで、青葉区大手町にある『藤坂神社』を訪れてみてはいかがでしょうか? 「仙台七坂」の一つに数えられる藤ヶ坂にひっそり佇む藤坂神社は、かつてこの近くにあった絹織物「仙台平(せんだいひら)」の織物工場が織姫を祀っていた神社。仙台大空襲の戦火を奇跡的に免れた強運の神社でもあります。仙台平、正式名「精好仙台平(せいごうせんだいひら)」は袴地の最高峰といわれ、フィギュアスケート・羽生結弦選手が国民栄誉賞表彰式で着用したことでも話題になりました。

七夕まつりには藤坂神社も七夕飾りでお化粧されます。地下鉄東西線大町西公園駅から徒歩3分ほどですので、七夕祈願にぜひどうぞ。

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今回のライター

ライター

金 奈美恵

東北をフィールドに観光、グルメ、レジャー、ライフスタイル、ビジネスなど幅広いジャンルを取材。
神社仏閣と温泉が好きです。