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とうほく Diary

夏グルメ

福島市/芳醇な香り&甘さがたまらない。食べごろの「桃」を求めて

2023/07/10

福島市/芳醇な香り&甘さがたまらない。食べごろの「桃」を求めて

もうすぐ旬。福島生まれの「あかつき」は、甘さも香りも特別

福島市は、豊かな土壌や気候に恵まれ、季節ごとにさまざまな果物が実る「フルーツ王国」。中でも7月から9月にかけて最盛期を迎える桃は、県を代表する農産物です。この時期になると、「あかつき」「暁星」「はつひめ」など、多様な品種の桃が甘い香りとともに店頭に並びます。

県内でも特にフルーツの栽培が盛んなのが、福島市をはじめとする県北地域。かつてこのエリアは養蚕業が栄えていて、周辺には桑畑が広がっていました。しかし、第二次世界大戦後になると、製糸業の需要が減り養蚕業も縮小。それによって、桑畑の多くが果樹畑に転換しました。さらに、現在県内で多く栽培されている「あかつき」の誕生が、「桃の産地=福島」のイメージを定着させました。

7月下旬から8月にかけて食べごろを迎える「あかつき」は、福島で開発されたブランド桃。長年の研究の末、「白桃」と「白鳳」を掛け合わせて生まれた人気品種です。実が大きくて香り高く、甘味が強いのが特徴。肉質は緻密で硬く、噛んだ瞬間に果汁があふれます。地元の人々は、この甘くて「かたい」桃がお気に入り。

時季になると、道の駅や産直市場などで販売されるのでぜひお試しを。

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今回のライター

ライター

関東 博子

東北六県をメインフィールドに、今日もどこかで取材旅。プライベートでも、国内外問わず旅行好き。