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雪解け

福島市/吾妻小富士の「雪うさぎ」が告げる福島の春の幕開け

2023/03/01

福島市/吾妻小富士の「雪うさぎ」が告げる福島の春の幕開け

百花繚乱、花々が咲き誇る桃源郷「花見山」で春さんぽ

福島市を代表する花の名所「花見山」では、春になるとウメ、レンギョウ、トウカイザクラ、ソメイヨシノ、ハナモモなどの花々が咲き誇り、「花見山公園」を中心とする地域一帯が春色に染まります。

花見山公園は、個人の花木生産農家とその家族が70年以上かけて作り上げた公園です。所有する山で花木を栽培していた二代目園主・故阿部一郎氏は、「自分たちが花で癒されるように、人々の心も花で癒されるはず」との想いから、昭和34(1959)年に「花見山公園」として一般開放を開始しました。花見山公園のある集落一帯には花木畑や小川、里という日本の原風景が広がっており、写真家・故秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と紹介したことから、全国から花見客が訪れる観光名所になりました。

花見山の魅力は、1種類だけでなく白、黄色、赤、ピンクなど色とりどりの花が咲き競うこと。約70種類の花が時期をずらして次々に咲くため、長期間にわたって楽しむことができます。例年3月上旬になるとウメ、ロトウザクラ、サンシュユ、同月下旬にはトウカイザクラ、ヒガンザクラ、レンギョウ、モクレンが咲き始めます。そして4月上旬になるとソメイヨシノやハナモモなどが咲き、まさに百花繚乱の景色が広がります。

花見山公園の山頂からは眼下に福島市街、天気の良い日には吾妻連峰や安達太良連峰を一望できますので、ぜひ吾妻小富士の「雪うさぎ」を探してみてください。

なお、見頃を迎える3月25日(土)~4月16日(日)は、花見山周辺は交通規制が行われます。規制期間中は、福島駅周辺の有料駐車場と福島駅東口から花見山公園臨時駐車場までの臨時バス「花見山号」の利用がおすすめです。

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今回のライター

ライター

金 奈美江

東北をフィールドに観光、グルメ、レジャー、ライフスタイル、ビジネスなど幅広いジャンルを取材。
神社仏閣と温泉が好きです。