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とうほく Diary

至高の酒

秋田市/伝統を守り、より良い酒造りを目指す。妥協のない酒「高清水」

2023/02/01

秋田市/伝統を守り、より良い酒造りを目指す。妥協のない酒「高清水」

地元の水、米を主役に、山内杜氏が醸す

三方を山に囲まれた秋田県には、清らかな雪解け水が豊富に流れています。秋田の銘酒「高清水」の蔵元「秋田酒類製造」があるのは、雄物川、旭川、太平川が集まる秋田市川元。「高清水」のやわらかな口当たりと軽快な後味は、敷地内の井戸から汲んだ川元の水 があってこそ。今回は、水、米、蔵人が結集して生まれる「高清水」の魅力をご紹介します。

秋田県は全国屈指の米どころ。「高 清水」では、大吟醸用の「山田錦」を除くほとんどに、秋田県産のお米 を使っています。

また、自社の醸造用精米工場は、2019年に最新設備に更新。一粒一粒を均一に磨くことができ、20%や35%の高精白も可能です。

原料米の品質が上がったことで酒質の向上が実現。各種品評会でも好成績を修めています。

秋田の酒造りに欠かせないのが山内杜氏。昔は、冬の農閑期に農家が出稼ぎで酒造りをしており、山内杜氏は農家が多かった横手市山内で誕生しました。「秋田酒類製造」の本社蔵にいる蔵人20名ほどが出稼ぎで来ている山内杜氏組合員。 毎年10 月から翌年4 月まで、生活を共にしながら酒を醸します。醪(もろみ)の温度を通常より低くし、時間をかけて発酵させる低温長期発酵法 が、香り豊かで味わい深い酒を生む理由です。

市内にもう一つある酒蔵、御所野蔵では、温度管理装置などの機器 を導入しており、「現代の名工」に選ばれた加藤均杜氏 が、小規模仕込みの酒造りを行っています。

クラシックな味わいの本社蔵とモダンな味わいの御所野蔵で醸したお酒はそれぞれ違う表情を見せてくれます。

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今回のライター

ライター

関東 博子

東北六県をメインフィールドに、今日もどこかで取材旅。プライベートでも、国内外問わず旅行好き。