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とうほく Diary

至高の酒

山形市/一滴一滴に230余年の歴史が宿る。山形の地酒「羽陽男山」

2023/02/01

山形市/一滴一滴に230余年の歴史が宿る。山形の地酒「羽陽男山」

清冽な伏流水によるキリッとした辛口酒

山形市の中心市街地に近い八日町地区。ここで、山形人の気質そのままの「実直な」酒造りをしている酒蔵があります。「羽陽男山」を看板商品に掲げる「男山酒造」です。創業は寛政元年(1789年)。230年以上もの歴史を誇りながら、現在においても技術の研鑽は怠らず、原料の選定にも厳しい目を光らせています。

山に囲まれ、清らかな水と澄んだ空気に恵まれた山形市には、蔵王山系の良質の伏流水が豊富です。「男山酒造」では、敷地内の地下100メートルからその水を汲み上げ、酒造りに使用。日本には少ないミネラル豊かなこの硬水が、「羽陽男山」のすっきりしたキレを生んでいます。
水とともに酒の風味を決める米も地のものにこだわり、山形県産の「美山錦」、「出羽燦々」といった日本酒好適米を使用。社員が栽培した新品種米で試験醸造を行うなど、旨い酒への探究心が、酒蔵の歴史を未来に紡いでいます。
さらにもう一つ、「男山酒蔵」の酒造りに欠かせないのが職人です。素材を生かし、状況に合わせて仕上がりをコントロールするのは、知識や経験が豊かな熟練の杜氏や蔵人。酒造りに情熱を注ぐ職人たちが、日々技術を磨きながら酒造りに向き合っています。

こうして醸された「羽陽男山」は、旨味が豊かな辛口酒。食中酒としての評価も高く、味付けの濃い料理や肉料理、揚げ物などにもぴったり。杯を重ねても飲み飽きません。

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今回のライター

ライター

関東 博子

東北六県をメインフィールドに、今日もどこかで取材旅。プライベートでも、国内外問わず旅行好き。