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とうほく Diary
冬の暮らし
福島市/個性豊かな「福島三名湯」で、明日の英気を養う
2022/12/28
偉人も入った飯坂温泉、源泉の種類豊富な土湯温泉
東北には名湯・秘湯が数多く存在しますが、福島市は、飯坂温泉・土湯温泉・高湯温泉を有する温泉の宝庫。3つの温泉郷は「福島三名湯」と呼ばれ、数多の温泉好きを魅了しています。今回は、そんな「福島三名湯」についてご紹介します。
3つの中でもっとも歴史が古く、縄文時代にまで遡るのが飯坂温泉。宮城県の秋保温泉、鳴子温泉と並び「奥州三名湯」の一つに数えられています。ヤマトタケルが東征の際に入ったとされ、松尾芭蕉や正岡子規などの俳人・歌人も訪れた名湯です。
飯坂温泉の泉質は、無色透明の弱アルカリ性単純温泉。湯量も豊富で、摺上川沿いに40軒以上の宿泊施設が軒を連ねています。驚くべきは共同浴場の数。なんと9ヶ所もあり、もっとも古い「鯖湖湯」には松尾芭蕉も入ったのだとか。地域の人も日常的に利用しており、自然と交流が楽しめるのも共同浴場の醍醐味。ただし、飯坂温泉の共同浴場は45~50℃前後と熱いお湯が特長です。水で調整してもOKですが、先客に了解を取ることを忘れずに。比較的入りやすい温度なのは「波来湯(はこゆ)」なので、観光客の方におすすめです。足湯も4ヶ所あるので、どこでも気軽に温泉が楽しめます。
土湯温泉は福島市の西部に位置し、開湯1400年以上の歴史があります。「土湯こけし」も有名で、遠刈田、鳴子と並ぶ「三大こけし発祥地」とされています。この温泉郷で特筆すべきは、豊富な泉質。単純温泉や単純硫黄泉、炭酸水素塩泉など、自家源泉を持つ宿を含めると、その数は10種類以上。18軒ある旅館・ホテルの中には、日帰り入浴を受け付けているところもあり、共同浴場も1軒あるので、異なる泉質をめぐるのも楽しみ方の一つ。足湯は4ヶ所あり、いずれも源泉かけ流しです。
観光協会の近くには、高さ3メートル、重さ500キロの巨大こけしもあり、周辺には季節の花が咲き誇るなど、温泉以外の見どころも満載ですよ。
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今回のライター
ライター
関東 博子