東北6県プラスαの観光記事を手掛けて幾星霜。
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とうほく Diary
秋の絶景
山形市/蔵王ロープウェイ ゴンドラから見下ろす山形蔵王の秋色グラデーション
2022/09/30
空から眺める色濃い紅葉がもたらす非日常
山頂から山麓へかけて、赤や黄色が少しずつ濃くしていくグラデーション。ここではそうした色のうつろいを、はるか空中から見下ろす紅葉狩りをご紹介します。
山形蔵王の山肌が秋色に染まるのは例年9月下旬から10月上旬頃。その鮮やかな色の絨毯を「蔵王ロープウェイ」「蔵王中央ロープウェイ」のゴンドラから見下ろす“空中散歩”に、いざ出かけましょう。
「蔵王ロープウェイ」はふもとの蔵王山麓駅から樹氷高原駅の山麓線と頂上の地蔵山頂駅までを結ぶ山頂線で運行されており、2本合計での長さは約3,600m、標高差 約800mのロープウェイです。山頂線はゴンドラを吊るす2本のロープを、ゴンドラ幅より広く間隔をとって渡す「フニテル」タイプですので、走行中の安定性は抜群。「高いところは苦手」という方も、安心して身を預けることができます。
さて、ゴンドラからの景色だけでも十分魅力的ですが、ぜひあわせて楽しみたいのが「テラスからの眺望」。地蔵山頂駅には「山頂テラス」、樹氷高原駅には「百万人テラス」という名称のデッキがそれぞれ設けられ、そこから見る紅葉もひときわ目を引く美しさです。特に百万人テラスは、2020年6月に開設した比較的新しいスポット。見晴らしの良い丘には椅子やアウトドアベッドが置かれ、ゆったりくつろぎながら景色を堪能することができます。
“空中からの紅葉狩り”を楽しむことのできる、もうひとつの路線が「蔵王中央ロープウェイ」。こちらは蔵王温泉に位置する「温泉駅」から鳥兜山山頂の「鳥兜(とりかぶと)駅」までを結ぶ、全長1,787m、標高差524mの大型ゴンドラです。ゴンドラからは蔵王温泉の街並みや山形盆地を眺められるほか、晴天時には遠く鳥海山や月山、朝日、飯豊、吾妻連峰といった山々を一望できます。紅葉に染まった山はしっとりとしたムードをまとい、いつもとは異なる表情を見せてくれることでしょう。
山頂「鳥兜駅」付近には「鳥兜山展望台」や、初心者から上級者まで楽しめるトレッキングコースが整備されています。コースの見どころであるドッコ沼や不動滝と紅葉との競演は、この季節しか見ることのできない期間限定の風景。その美しさを目に焼き付けに、毎年多くの人が訪れます。
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スポット詳細情報
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今回のライター
ライター
吉田 美奈子